こんにちは。
こまこ@5歳2歳姉妹子育て中です。
我が家では、長女がモンテッソーリ教育を教育方法の一つとして選んでいる園に通園しています。
園を選んだ理由はいくつかありますが、ここでは実際通ってみてどうなの?
何するの?それでどうなるの?というところを書いてみたいと思います。
モンテッソーリ教育って?
こちらが本家でわかりやすいです。
→モンテッソーリ教育について | 公益財団法人 日本モンテッソーリ教育綜合研究所
マリア・モンテッソーリという女性医師が、知的・発達がゆっくりだったり、貧困層の子供達を対象に行なっていた教育です。
私のざっくりした解釈だと、子どもたちが何かをやりたい知りたいときに、具体的にその方法を身につけられる、ということと思ってます。
大事なのは、何かを身につけることよりは「子どもたちがやりたい知りたい瞬間を逃さない」観察力を兼ね備えた保育者が近くにいることかなと思っています。
園の中はどんな感じ?
見学に行くとわかるのですが、所狭しとですが整然と、たくさんの教具と言われるおもちゃのようなものがたくさんあります。
教具は、一つ一つが何かを体験し・実感できるように考えられたものです。
教室など活動するクラスを構成する年齢によって異なりますし、子どもたちの進み具合によっては、先生が自作・考案されることもあります。
これらを使った活動を「おしごと」といって、おしごとが終わると、教具は元の場所に戻されるので、たくさんあっても雑然とすることはないようです。
「一つのおしごとは一人ずつ」で得られたこと
教具はおしごとごとに一つずつしかないので、一人ずつしかできません。
なので、モンテッソーリの教室では、
- 子ども自身と、となりの子どもとしているおしごとが違うことが当たり前
- 誰かが使っているおしごとは、終わるまで使えない(思う存分おしごとをしていいのでいつ終わるかわからない)
となります。
そのことで良かったのは、
- みんなと同じがいい、が全くないので、自分の思いを持ち、発信できる
- 子ども自身がやりたいことを思う存分できて達成感が得られる
入園するまでは、「〜ちゃんがしているから、やってみたら?」とか「もうそろそろ、次の子に代わってあげたら?」とか周囲が良かれと思って言っちゃってたことを覆してくれて、子どものやりたいことを守ってくれることがとてもいいと思いました。
また、「〇〇ちゃんはネコがすきっていうんだけど、私はことりがすき」など、周りに流されずに自分の意見を持ってくれます。
「おしごと」で得られたこと
おしごとは、日常生活の動作から多くが構成されています。そのおかげもあって、自分の身支度などの基本動作を始め、家庭内のおしごとでもある、食卓の準備や後片付け、縫い物や刺繍など、家事と言われるものの基本動作ができるようになってきます。
(もはや、縫いさしや刺繍は母の私より数段上手です・・・!)
また、長女の場合は、集団に貢献する、ということを誇りに思うようになっているので、率先して「〇〇のおしごとをします!」という風にやってくれることもあります。
ただ、園での整えられた環境の中でできることなので、我が家の仕様を子ども目線に合わせて変える必要がありました。
(食器を下の段に用意する、縫い物に使える針を用意する、など)
そこがクリアできれば、ものすごい集中力を発揮して頑張ってくれます。
縦割り保育 で得られたこと
他の園でも見られますが、教室のメンバーは3歳〜6歳の縦割りで構成されています。
ここでは、教室内での自分の立ち位置ややるべきこと、こういうふうになりたいと言ったことを具体的にイメージできるようです。
同学年クラスだと、良くも悪くも同じレベルで切磋琢磨することになるので、負けてしまったり、クラスでの自分の存在感を感じづらくなるのかなと思います。
教室内での自分の立ち位置というところを話すと、年少で入園したときは、登園してすぐに年長さんがサポートしにきてくれて、靴を脱ぐ〜カバンを置く〜シールを貼る〜・・・おしごとをする〜・・・とほぼ全ての場面でサポートしてくれます。
年少の時は、とってもとっても心強いです。
年少の時は、自分のことをできるようになることや、できないことは近くにいる年長児に助けてもらうことを身につけられます。
一方、年長児は、年少児や年中児から羨望の眼差しで常に見られています。
下からは、「あんなおしごとをしていてすごい!」「あんなふうになりたい!」と、はたから見ると相当プレッシャーがあるんじゃないかと思いますが、そういう姿を見せてあげることも年長児の役割かなと思います。
今は年中なので、自分のおしごとを深める時期・・・かな?とは思いますが、長女はサポート気質らしく、年少さんのお手伝いや困っている子どもたちのお話を聞いていたりするようです。
縦割りでは、年下の子どもへ教えることで理解を深められるし、ちょっと頑張れば年上の子どもたちが見えてくるので、目標感もあります。
そのため、同学年での比較ではなく、どんな場面で自分の動作が活きるのか、どんな時に自分の得意を発揮できるのか、をよく見て実践できるようになったなと思います。
いいことばっかりじゃないよね?ちょっと注意が必要かなと思うこと
私が実感している、預けて良かったことは、集団の中で、個を確立・自覚し、自分の強みを生かしていけることだと思います。
一方、ちょっと注意した方がいいかなと思うこともあります。
・ちょっと無理にでも頑張らせる時は逃さない
周りから影響されずに自己を持つのはいいですが、例えば運動面等では比較が必要な時もあります。周りは縄跳びをできているけど、自分だけできていない、など、頑張らないといけないタイミングで頑張り時を逃してしまうこともあります。ここは、よく観察して、ちょっと頑張ればできる、くらいの時に頑張らせる必要があります。
長女の園では、担任の先生も体育の先生もとてもよく観察してくださっていて、今は頑張り時です!と教えてくださったりもします。(ここは親もすごく頑張って練習することを促したり一緒に練習します。)
・正解を提示してもらってから、自分で取り組むことの弊害
初めてのおしごとは、先生がやり方を提示して、その後自分でも行います。なので、どんなおしごとでも、正解を知ってから行うことがほとんどです。(といっても、そう簡単に同じようにできないので、同じようにしたいと思う中で試行錯誤や練習に取り組むことになります)
そのため、新しいことをする時に、「やって見せて」と言われます。
こちらからすると、もうちょっと自分でなんかやってみてからにしたら?と思うのですが、そのさじ加減がまだ掴めておらず悩みどころです。
まとめ
長女は、園に通い始めて2年半ですが、園で身につけてきたことで良かったなと思うことばかりです。そして、それはどんな園でも変わらないと思います。
今の所は、我が家の方針を大きく異なった感じではないですが、いいことも注意点もあると思います。
私は、長女が、集団の中でも自分を確立して、自分は何ができて何が苦手なのか、どうみられているのかを自覚し、自分の強みを生かしていける環境に持っていけるのは、とってもいい方向に進んでいるなと思っています。
モンテッソーリ園に行くとどうなるの?と思っている方は、参考の一助にでもしてみてください。