こんにちは。こまこ@田中絢子です。
突然ですが、そっけいのうほう(側頸嚢胞)って知ってますか?
大人になってから発覚することが多いらしい形成外科領域の病気です。
次女が1歳の時に発覚し、近しいお友達(40代大人)でも発覚したので、
次女の発覚から手術までの顛末をまとめてみようと思います。
そっけいのうほう(側頸嚢胞)とは?
ググると、こちらがヒットしてきます。
専門的ですが、よく読むとすごくわかりやすく書いてあります。
胎生2~3週ごろに、顔面下半から頚部の様々な器官の基となる5対の鰓弓と4対の鰓裂、鰓溝が生じますが、側頸嚢胞(瘻)は、この鰓裂が閉鎖せずに遺残することにより発生する先天異常と考えられています。第2鰓裂に由来するものが最も頻度が高く、皮膚や咽頭壁に瘻孔を有するものを側頸瘻といい、瘻孔の無いものを側頸嚢腫といいます。
私の解釈だと・・・
初期発生の魚っぽかったときにあったエラが、普通は閉じるんだけど
そのまま残って大きくなったので、鎖骨のちょっと上あたりに、穴と袋がある。
です。
あれ、逆に分かりづらい^^;⁇
これなに?から病名発覚まで(1歳0ヶ月〜1歳4ヶ月)
これなに?
ある日、首の鎖骨の上に膨らみと腫れを見つけました。
最初は虫刺され?という感じでしたが、どんどん膨れてきて、気になったので皮膚科を受診。
その日は、今は何もしない or 針で膨らみを突いて中身を出す しかありませんと言われました。
病名は聞いても、まだわからないと言われました。
ひとまず様子を見ることにしました。
発覚より1週間
真ん中に膿が溜まっているように見えてきました。
当人の次女は、気にならない様で、触ることはありません。
ただ、見た目も気になるし、、ということで、
別の皮膚科に行ってみると、何かよくわからないのでもうしばらく様子を見るようにと言われました。
発覚より2週間後
さらに腫れてきました。
触ると、痛がりませんが、ぷにゅぷにゅして中に液体がありそうな感じがします。
発覚より3週間後
中心の膿が溜まっている部分がはっきりしてきました。
ここで皮膚科に行くと、腫れと膿が大きくなったので針で突いて、膿を出すことになりました。
下は突いた後。中身がなくなってしぼんでいます。
針で吐いて膿を出した後、再度全体が膨らみました。
同時に、針で突いて皮がむけたところがふくれてきました。
発覚より1ヵ月後
膨れていたところが、服にこすれた様で、皮膚が破け、膿が出ました。
その後、やぶけたところが膨らんできました。
ちなみに、ここでも本人は痛がったり痒がったりすることはなく、手で触ることはありませんでした。
発覚から1ヵ月半後
少し小さくなり、腫れがひいてきました。
このまま治るのかな?と期待しました。
発覚から2ヶ月後
期待を裏切り、これよりさらに小さくなる事はありませんでした。
発覚から3ヶ月後
定期的に膿んだり膨らんだりして、服にこすれて破れ、治ると言うサイクルを繰り返すようになりました。
あまりにも治らないので別の皮膚科(3軒目)で診てもらうと、
側頸嚢胞ではないか?
と言うことで、耳鼻咽喉科領域での診療を勧められました。
かかりつけの耳鼻咽喉科で、側頸嚢胞ではないかと言われた、との内容で診察してもらうと、小児の症例を見たことがないので、大きな病院で診てもらうようにと紹介状をもらいました。
大きな病院で診てもらうと、形成外科領域に回され、エコー、 MRI、今までの画像をご覧になり、側頸嚢胞と言う診断をされました。
(余談ですが、子どものMRIの検査では、眠たくなる薬を使って眠った状態で検査を行うため、前日当日含め2日がかりのがかりで、本人も家族もとても大変でした)
発覚から診断まで、半年くらいかかりました。
観察している限りでは、本人に痛みや痒みはなかった様なので、こちらも急性とは思わずのらりくらりとしていたのもあったと思います。
が、病院に行っても診断ができないことってあるんだなと感じた出来事でした。